プライドが高かった私は、とにかく負けず嫌いでした。

 

結婚のことなんて全く考えてもいませんでしたが、面倒を見てくれる知り合いに「寂しい」と、心からの気持ちを打ち明けてから、お見合いを提案されて、結婚にまで進むことになりました。

 

私が経験してきたお見合い結婚までを一つの恋愛としてご紹介します。

 


 

学生の頃から誰かと付き合うことはなかった

 

大学は工学部に進学することになり、工学部は男性の方が圧倒的に多くいましたが、自分と対等というよりも、いくらか子供っぽい同輩は恋愛対象と見ることはできませんでした。

 

また、大学時代の同級生などからは、性別を意識されることなく『友達』という扱いを受けていました。

 

大学時代は恋愛というより、レポートや実習をこなすのに精いっぱいで、恋愛経験がなくあっという間に就職することになりました。

 

IT系のブラック企業に就職し、寝て起きて仕事の日々を過ごす

 

新卒で入社した会社も、男性の方が多いIT系企業で、忙殺される勢いで働き続け、気づくと三年が経過していました。

 

当時は今ほどブラック企業という言葉が一般的ではありませんでしたが、今でいうと完全にブラック企業ともいうべき会社でした。

休みの日も寝て、洗濯して掃除して、ご飯の事を考えたらもう終わり。

 

夕方に『サザエさん』が流れ始めたらまた月曜が来てしまう、と泣きそうな気持ちになりながら、機械のように働いていました。

 


 

プライベートでも出会いは一切なかった

 

今のようにSNSもありませんでしたし、出会いの場に行くような柄でもありませんでした。

 

仕事以外に逃げ場のなかった私は、ただただ働き続けるしかなかったのです。

そんな日々が、5年間以上続きます。

 

会社の人は全く恋愛対象として見れない

 

職場恋愛という言葉は当時から、ちらほら耳にすることはありましたが、私の場合は、会社にいる人たちは、恋愛対象として一切考えることができなかったのです。

 

家に帰ってまで、同じ仕事の話をしたくはないし、付き合うなり、結婚するなりということを考えると、やはり自分がリスペクトできる人が良いなぁというのが漠然とした希望だったからです。

 

気持ちを押し殺していたけど、やっぱり寂しかった

 

朝早くに起きて仕事へ行き、強制的に残業を強いられ、帰宅するのは毎日夜遅く、そして休みの日も身体を休めること以外することができずの状態を5年以上続けていました。

 

自分には仕事しかないと、自分の気持ちを押し殺して黙々と働いていましたが、一人になると口をついて出てくるのが『寂しいなあ…』ということばかりでした。

 

友達と遊ぶ機会も減り、どんどん孤独に陥っていく日々

 

女友達とは休みも合わず、平日に飲みに行く時間も取れなくて付き合いは薄れていきました。

そして、友達とは疎遠になり、どんどん孤独になっていったのです。

 

 

父親の友人夫妻が私の救いとなった

孤独に陥って、うつ状態になりかけていた私に、声をかけてくれたのが父の友人夫妻でした。

一人で東京に住んでいる私にとって、親の変わりとなる後見人のような人たちです。

 

なかなか帰省もせず、浮いた話のひとつもしていなかった私を心配した親が、「様子を見て欲しい」と頼んでいたようです。

 

久しぶりにお宅に伺って夕食をごちそうすることになりました。

 

ちゃんとした服装で、お土産のケーキもそつがなく、ちゃんと受け答えする私を見て安心したようにお酒をすすめてくれました。

 

初めて自分の素直な気持ちを人に打ち明けた

 

奥様が「本当に大丈夫?」と意味あり気に聞いてくださいました。

 

なにが「大丈夫」なのか?と、捉えきれなかった私は答えに詰まると、「なんだか疲れてるように見えちゃって」と言うのです。

 

小さい頃から見てくれていた奥様に見抜かれていました。

 

見抜かれているなと言葉に詰まりながらも、小さいころから知っていてくれる、

親ではない大人に対しては不思議と素直になることができました。

 

仕事は嫌いではないけれど、正直「寂しい」と。

 

お見合いを進められた

 

「そうかー」とうなずきながら話を聞いていたおじさまが、「お見合いするかい?」と言うのです。

当時は「寂しいからと言ってお見合いまでは無理」とためらう気持ちがありました。

 

お見合い結婚を選択する人のことを『負け組』と見てしまっている自分がいたからです。

 

返事に困っていた私に対して、「お茶だけでも飲んできたら?」と言って背中を押してくださったのです。

 

 

お見合いをすることに対して前向きな気持ちになった

 

全く違う職種の友達ができる。

自分の知らない世界の話が聞けるかもしれない。

そのように、お見合いをする自分を励まして、お見合いをすることにしました。

 

 

1回目のお見合いで出会った人と結婚することに

 

お見合いなんてという気持ちを完全に拭うことができなかった私でしたが、まさかそんな自分がたった1回のお見合いで出会った人と、結婚することになるとは夢にも思いませんでした。

 

恋愛することに消極的で、お見合いも否定的だった私が、こんなにもすぐに結婚まで行くとは思ってもいませんでした。

 

本当に人生、何がきっかけで運命が切り開かれるがわかりません。

 

 

理屈的で、頭でっかちだった私でも結婚できました

ただ寂しいからといって、その穴埋めをするために誰かと付き合うのは、その人を純粋に好きになるのとは違う気がする、などと理屈をこねる頭でっかちな私でしたが、お見合いから出会いから、結婚まではすぐでした。

 

 

お見合い結婚ですが、今の夫と出会えて幸せな気持ちになれました

 

お見合い結婚は、恋愛結婚とは違い、結婚してから相手のいいところがどんどんと見つかっていきます。

 

今では、あの時のお見合いで夫と出会えて、心から良かったと思っています。

 

もし、私がお見合いに対しての考えを頑なに変えず、お見合いを断っていたとしたら、夫とは会えていなかったわけですからね。

 

今からすると、ひとつ人生の大切な機会をつぶしてしまうところでした。

 

 

時には誰かに寂しいという気持ちを聞いてもらうことも大切

プライドがとにかく高かった私だったので、誰かに「寂しい」なんて知られたくもないと考えていました。

 

しかし、時には誰かに気持ちを聞いてもらうことも大切だということを学びました。

 

寂しかったら、『誰か』に出会いたかったら、その思いを声にして出しておくことが大切です。

自分の頭の中だけで考えていたのでは、相手があるはずの恋愛や結婚は何も始まらないのです。